放送大学では、日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金をもらったり、
在学猶予願を提出することで、奨学金の返済猶予してもらうことが可能です。
また、条件が合えば一括返済で報奨金をもらうことも可能です。
学割とは毛色が違いますが、お金のやりくりに困る方は活用していきましょう。
お金の悩みがあると、なかなか学業にも仕事にも専念できません。
少しでも悩みが解消される手段としてご紹介します。
教養学部全科履修生及び大学院修士全科生、大学院博士全科生に対して貸与される
奨学金です。教養学部の場合の貸与額は、
・第一種奨学生(無利子):年1回 88,000円
・第二種奨学生(有利子):年1回 2万円〜12万円から選択
となります。各学習センターで申し込み案内しています。
例えば、教養学部選科履修生及び修士選科生は、1名当たり年額70,000円もらえ、
1年限りとなります。こちらは、なんと返還の必要はありません!
ただし、第1学期末に「状況報告書」及び2学期末に成果をまとめた「論文」の
提出が必要となり、条件は厳しめです。
システムWAKABAの学内連絡にて以下通知が出ておりますのでしっかり確認して、
間違いのないように申請しましょう。
以下は2019年4月のシステムWAKABAでの通達となり、参考に載せておきます。
日本学生支援機構の在学猶予願について、下記日程により行いますのでよろしくお願いします。
以下をよく読んで申請期限までに必ずご提出ください。
記
1.対 象
・全科履修生
・修士全科生
・博士全科生
※選科・科目履修生等は対象外です。
2.必要書類
紙で提出の場合、奨学生番号1つにつき1枚必要です。
3.スカラネットのID・パスワード
ID(学部生): ********
ID(大学院生): ********
パスワード: ワンタイムパスワードをご利用ください。
4.申請期限
・各学習センターでの紙の受付締め切り日 4/21(日)各学習センター開所時間内 厳守
※各学習センターの受付締切日はご所属の学習センターにご確認ください。
※締め切りに間に合わなかった場合は紙での在学猶予願の提出を受け付けません。
・スカラネット上での受付締切日 6/14(金)厳守
5.入力時の注意事項
@入学年月
【全科】19年4月
【修士・博士】入学した年月
A修了予定年月
【全科】20年3月
※放送大学教養学部全科履修生は毎年提出が必要です。
【修士】19年度入学者 21年 3月
上記以外 20年 3月
【博士】19年度入学者 22年 3月
18年度入学者 21年 3月
上記以外 20年 3月
B在学(猶予)年数・月数
【全科】年数は「1」、月数は「0」を入力
【修士】19年度入学者 年数は「2」、月数は「0」を入力
上記以外 年数は「1」、月数は「0」を入力
【博士】19年度入学者 年数は「3」、月数は「0」を入力
18年度入学者 年数は「2」、月数は「0」を入力
上記以外 年数は「1」、月数は「0」を入力
C願出事由
進学
D現在の年次
「1」と入力
E標準修業年限
全科:「1」
修士:「2」
博士:「3」
F現在校学籍番号
※半角かつハイフンを必ず入力してください。
※機構へ提出前に大学側で確認し、内容に誤りがあれば修正することがあります。
6.その他
申請状況によって大学からの処理が遅れることがございますのでご了承ください。
また、記入に誤りがあると申請が通らない場合もございますので必ず正しくご記入ください。
詳しくは学習センター窓口等でお聞きください。
以上
基本的には、全科履修生が対象となり、返済猶予が必要な方は、毎年申請する必要が
あります。紙書類でも可能ですが、ネットで簡単に申し込みできるスカラネットが
日程的な余裕もあることからおすすめです。
※スカラネットのIDも学内連絡に記載されていますが、本引用では**としております。
実際に申請される方は、公式のシステムワカバの通知をご確認下さい。
10年在籍する場合は、毎年申請という手間はありますが、10年分の金利支払いが免除
されますので、苦学生には非常に助かるのではないでしょうか。
仮に、放送大学入学前に第二奨学金を12万円/月、4年間借りていたとすると、
合計12万円×48か月=576万円となります。返済方法を固定金利と変動金利と
選択できますが、仮に年利0.2%の利息とすると、利息だけで年間1.15万円
返済が必要となります。
これが在学猶予を活用すると、ゼロ金利となりますので、助かりますね。
10年間で11.5万円分の利息が免除されますので結構大きいですね。
もちろん、利息以外の通常の返済も免除(猶予)されます。
ただし、卒業したら、しっかり奨学金を返済していくことには変わりありません。
お世話になった日本学生支援機構奨学金(旧日本育英会)に感謝しつつ働きながら
計画的に返済していきましょう。
小ネタとして、奨学金の返済猶予だけではなく、早く一括返済(繰上返済)する
ことで、報奨金がもらえるケースもありますのでご紹介します。
もらえる報奨金の額としては、貸与開始のタイミングによって異なりますが、
奨学金残額(一括返済額)の3〜10%となります。意外と多いですね。
知り合いも返済を頑張って20万円程度もらったと聞いたことがあります。
・平成11年度(1999年度)以前に貸与開始の人:10%ボーナス
・平成12年度(2000年度)〜平成16年度(2004年度)に貸与開始
かつ、返済開始から7年以内に一括返済の人:5%ボーナス
・平成12年度(2000年度)〜平成16年度(2004年度)に貸与開始
かつ、返済開始から7年後以降に一括返済の人:3%ボーナス
また、以下3つの条件を満たす必要があります。
・第一種奨学金(無利子)
・平成16年度(2004年度)までに貸与開始
・最終割賦金の返還期日の4年以上前に一括返済
タイミング的に該当する方は少ないかもしれませんが、もし当てはまる方は、
頑張って一括返済して報奨金をゲットしてみてはいかがでしょうか。
スカラネットでもWEBで簡単に申し込みできます。
しかし、現在は超低金利ですし、報奨金目当てで無理に返済せずに、別の
ことに資金を集中した方がよいかもしれませんし、人それぞれとなります。
ご自身の状況をよく考えて繰上げ返済の可否を判断しましょう。
以上のように放送大学でも日本学生支援機構にお世話になることもありますので、
ルールをよく理解して必要に応じて活用していきましょう。