本サイトでは、放送大学科目難易度ランキングやコース難易度ランキング等公開していますが、今回は、全コース全科目の単位認定試験の平均点が年学期毎にどう推移しているかを分析してまとめてみました。まさに放送大学教養学部全体としての総合難易度となります。
するとかなり面白い衝撃の結果が得られました。必見です!
分析方法としては、放送大学教養学部全6コース(生活と福祉コース、心理と教育コース、社会と産業コース、人間と文化コース、情報コース、自然と環境コース)の各年学期の平均点が公開されている全科目の平均点を算出しています。単純に平均点の平均点です。
以下に平均点推移のグラフをまとめて表示します。
グラフにあるように次の3つのフェーズに分けました。従来の試験会場での集合受験時代、コロナ禍により急遽始まった時間制限なしの自宅受験時代、そして最新の50分時間制限ありのWEB受験時代の3フェーズです。それでは、各フェーズ(時代)ごとに傾向を見ていきましょう。
従来は放送大学の各学習センターに集合して受験する集合受験方式となります。ありふれた一般的な試験ですね。
不思議なことに平均点推移としては、過去4学期分は、ほぼ安定の74点となっています。ちなみに単位取得の合格点は60点以上です。
奇跡的なのか何か恣意的に操作されているのか分かりません。放送大学として非公開の裏の狙いの平均点があるとしか思えないくらい安定しています。
基本的には試験会場にテキスト等持ち込み不可な科目が多いので、暗記が重視された試験と言えます。その分過去問からの出題が多く、過去問が大活躍した時代とも言えます。
コロナ禍により2020年第1学期に突然始まった自宅受験ですが、基本的には時間無制限でテキストや参考書も見放題なので、時間さえとれればかなり高得点をとることが可能となります。
この時も平均点が84点とほぼ一定の領域を推移しています。集合受験時代から丸々10点もアップです。
コロナ禍で生活様式が一変して大変ではありましたが、かなり試験難易度が下がった時代ですね。各資格試験など全国で試験中止が相次ぐ中、逆に形を変えながらもしっかり開催してくれて本当に感謝ですね。
まさに無敵マリオのように単位取り放題の2年間のボーナスステージでした。ここぞとばかりに卒業や資格取得に向けて数十単位取りまくっていた方もメルマガ読者に多かったようです。
新しい方式として50分時間制限のWEB受験が2022年第1学期から始まりました。
初回は慣れないWEB試験方式にシステムトラブル等発生していましたが、2回目からは特にトラブルなく安定して受験できるようになってきています。
時間制限ありなので平均点は、約78点と難易度としては確実に自宅受験時代より難しくなってきています。在宅受験から約6点ダウンです。なんとWEB試験2回目もほぼ78点と同じ点数となりましたが、3回目は77.4点と下落傾向です。4回目も77.3点と3回目とほぼ同じということが驚愕です。何かしら見えざる手が働いていると言わざるを得ません。
おそらくですが、WEB受験で従来の集合受験時代の74点という平均点レベルまで徐々に難易度を上げていく可能性もあります。そもそも過去にずっと行われてきた本来の試験難易度ですから。閉講科目や新設科目の入れ替えに伴う平均点公開停止があるので、1年単位で目標平均点が修正されていく可能性もあります。2024年から記述式・併用式科目受験の試験日程が短縮されることも難化傾向に拍車をかけるかもしれません。今後の単位認定試験難易度推移に注目です。
やっかいなのが、過去問だけ勉強しておけばなんとかなっていた時代から、印刷教材等見放題なだけに、それ以外も広く勉強しておく必要が出てきています。暗記力重視ではなく、理解力や運用力重視で、いかに早く必要な情報に辿り着けるかという現代的な検索力を試す試験とも言えます。
科目登録ではコース毎の科目難易度ランキング等参考にして確実かつ慎重になりつつ、しっかりWEB試験の対策を立てて放送大学単位認定試験に臨みたいものです。
今後も放送大学単位認定試験の平均点の推移をウォッチしてまとめていきます。お楽しみに。