放送大学の人気面接授業である心理学実験3を通して、
日常生活に潜む心理学を体験しながら楽しく学べる授業です。
主にPCのプログラムを使って実験し、皆でデータまとめを行い、
4つのレポートを提出します。
【キャンパス】
東京文京学習センター
【取得単位・学費】
1単位(5,500円)
【授業内容】
心理学の基礎的実験を4つ行います。学生の皆さんは、それらの実験に、実験者(及び/あるいは)参加者として参加し、さらにその結果をレポートにまとめます。行うのは、以下の4つの実験です。学生の皆さんは、これら全ての実験に参加しなければなりませんので、8コマの授業全てに出席する必要があります。また、4つの実験それぞれについてレポートを提出する必要があります。
【授業テーマ】
第1回 ガイダンス
第2回 実験1実施(社会的判断)
第3回 実験1の解説・レポートの書き方解説
第4回 実験2実施(短期記憶検索)
第5回 実験2の解説・実験3実施(囚人のジレンマ)
第6回 実験3解説
第7回 実験4実施(ストループ効果)
第8回 実験4解説・まとめ
【学生へのメッセージ】
実験の実施、結果のまとめ、レポートの作成等に、パソコンを使用しますので、基本的なパソコン操作(word, excel等)は習得されていることを望みます。
【受講者が当日用意するもの】
word, excelファイルを持ち運びできるUSBメモリ、フロッピーディスク等
※放送大学シラバス参照
心理学実験2に続いて1年ぶりに心理学実験3を受講しました。
日本心理学会が認定する「認定心理士」資格をゲットすべく、
この心理学実験に果敢に挑んで合格しなければなりません。
個人的には心理学実験は1年に1コマくらいがちょうどいいです。
なぜなら実験を楽しんだ後に「レポート4本という荒行」が
待っているから。
そう、単位のためには「108つの煩悩を消す」必要があります。
それでも心理学実験には、たくさんの驚きと気づきという魅力が
あるのでやめられません。
大まかな流れとしては、心理学実験2と同じになりますので、詳細は
割愛します。
今回は上記ページにないTipsを中心に書いてみたいと思います。
・社会的判断(アンカー効果を検証するヒューリスティック実験)
・短期記憶検索(短期記憶の探索方法と反応速度を検証)
・囚人のジレンマ(隣の人と楽しくゲームができる協力or裏切り実験)
・ストループ効果(文字情報の有無が反応時間に及ぼす影響を検証)
詳細は実際に受けてみてのお楽しみ。
個人的にはプロスペクト理論をベースとした囚人のジレンマが
大変興味深く参考になりました。
もともと知ってはいたのですが、異なる視点でこのジレンマに
アプローチしたことでより理解が深まったと思います。
今回は授業の最初に1人1分以内で自己紹介がありました。
2日間も一緒に授業を受けるので、住んでいる都道府県や
職業や意気込みなどお互いに知っていると親近感が湧きます。
基本的には、PCのプログラムを使って心理学の実験をするので、
最初にPCにログインしなければならないのですが、各自の
学籍番号とパスワードを入力する必要があるのでお忘れなく。
学籍番号は手元の学生証を確認すればすぐに分かりますが、
特に放送大学のサイトでパスワードを変更した人は要注意。
そして、通常はPCのプログラム実験で得られたデータを
伝言などを元に先生が集計してまとめるのですが、今回は
指定されたURLにアクセスして結果を各自が入力するという
IT化が進んでいて驚きました。
とてもよく考えられた心理学実験やプログラムなので、
得られたデータの分析を通して日常生活に応用されている
心理学が身に染みて実感でき、
「なるほど!こういうことだったのか!」
「知らないって怖い!」
とさえ思います。
そして、実験プログラムをこなしながら、実験の必勝法を
想像しながら考えるのも楽しいです。
こうすれば反応速度が速くなる!(だろう)
こうすれば正確性が高くなる!(だろう)
こうすれば楽に回答できる!(だろう)
こんな心理も実は実験対象なのかもしれませんね。
心理学のデータ分析を行うには統計学が必須となります。
今回は先生がt検定などの統計処理をしてくれて、結果を
配布してくれましたが、統計への理解を深めておくと、
いろいろなところに応用ができそうなのでおすすめです。
レポートは、パソコンで作った方が早いです。
(PCが苦手な方は別として…)
なぜなら、テンプレートを一度作成すれば、
あとはひたすらそこに打ち込んでいく「作業」になるから。
私は、心理学実験2で作成したレポートを元に、
タイトルや講師名など修正しながら授業の空き時間を
見つけてはキーボードを打ちまくりました。
おかげさまで寝る暇がないです。
そしてこの時が一番集中力があり、内容が分かっている
ので作成スピードも早く効率的です。
4つのレポートの「結果」までは授業時間内に埋めることが
可能です。残りの「考察」は帰ってから思い出しながら、
そして配布プリントのヒントやメモを見ながら書けばOKです。
もし当日に終わらせるなら、朝・休憩時間・昼休み・終了後を
フル活用すれば、提出して帰宅できるかもしれません。
身も心もヘトヘトになるのは免れませんが…。
私の考える「単位のもらえるレポート」の肝は、
最低限の内容を網羅して4つのレポートを期限内に提出すること!
単位をもらうだけなら、コスパ優先のレポートを書きましょう。
提出期限を守らないとまず採点の土台に乗りません。
そして目的・方法・結果・考察といった一連の流れを70点狙いで
書けばいいのです。満点を狙う必要はありません。
過去レポートがなくても問題ありません。
配布プリントや授業の話を聞いていれば、個性を出さなければ
書く内容は全部説明されます。考察などの説明は忘れないようメモを。
なお、メルマガ購読特典として簡単な心理学実験レポートテンプレを
プレゼント中です。ご活用下さい。
また、Excel・Wordに自信がない不安な方は放送大学自己学習サイトでも
無料のeラーニングで予習・復習できますので安心です。
最後に注意点を。USBを持参してデータのやり取りや、持ち帰りを
するのですが、1日目に途中まで作成したレポートをUSBに保存して
おかないと2日目には自分のログインPCからデータが消えています…。
ホワイホーダイピーポー!!!
残りの心理学実験1の単位を取れば3大心理学実験制覇になります。
認定心理士資格の取得までまた一歩近づきます。
レポートの辛さを忘れた頃の来年度以降にまたチャレンジしたいと思います。
心理学実験を通して、日常生活に潜む心理学を体験してみませんか?